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アマゾンが業界をリードできる理由

アマゾンが業界をリードできる理由

通販を利用する際に、アマゾンを必ずチェックするという人も多いでしょう。バラエティに富んだ商品のラインナップ、価格の安さ、送料無料などさまざまなメリットであることも、人気を呼んでいる理由の一つ。人気があるということは利用客も多いということで、その分荷物の梱包や配送に関する業務なども増えるということです。配送に関する業務をスムーズに遂行できなければ、お客様は離れていくでしょう。

しかし、依然としてアマゾンを利用するお客様は多いもの。その現実からも分かるように、アマゾンではお客様が満足できる体制を構築し、サービスを提供していると言えます。特にアマゾンにおける配送業務から、アマゾンが業界をリードできる理由を見ていきましょう。

物流センターの場所がカギ

アマゾンは現在、物流センターを消費立地型にシフトしていると言われています。配送において物流センターの役割が重要なものです。物流センターがうまく機能していないと、配送業務に支障が出てしまうでしょう。アマゾンはこの物流センターを、できるだけ消費者の多い場所に立地することにしているのです。そうすることで、外部の宅配会社に支払う配送費をおさえることができるのです。また、アマゾンでは外部の宅配会社を利用せず、宅配ドライバーの契約、車両の保有など、自分たちで配送に力を入れ、配送コストを削減しています。

アマゾンの配送におけるコスト削減はそれだけではありません。その一つがアマゾン・ロッカーです。アマゾン・ロッカーとはコンビニエンスストアなどに設置されている専用ロッカーを利用して商品を受け取るサービス。全米では数百ヵ所に設置されているそうです。現在では大学にも設置されはじめ、運営を学生連合が担っています。この試みによって、外部への宅配会社への支払い額の低減を実現しているのです。

アマゾンの物流センター内部の仕組み

物流センターの内容や仕組みは業者によっても違いはあるでしょう。アマゾンでは現在、商品を運んでいるは、KIVAという搬送ロボットです。このロボットが保管棚を持ち上げ、作業をする人のもとに運んでいます。広い倉庫の中、人の手をわずらわせることなく商品を梱包しています。さらにアメリカにおいては、トレーラーの購入や、貨物飛行機のリースといった運搬にも力を入れるなど、配送ネットワークの構築を進めているのです。

プライム会員で送料無料は赤字にならないのか?

ネット通販は自宅にいながら買い物ができるという点ではメリットですが、気になるのはいつその商品が届くのか?という点です。お店に買いに行けば在庫がないという場合を除けば、持って帰ることができます。しかしネット通販の場合、早くても翌々日になることも。また、送料がかかることは消費者にとって大きな問題となります。何度も頼めばそれだけ送料がかかり、それも商品の合計金額と合わせると低価格の商品でも、あまりありがたみを感じなくなることもあります。しかし、アマゾンではプライム会員は送料無料。また、注文する時間によってその日のうちに届けてくれるというサービスも展開しています。

また、配送料を無料にすることで、消費者はお得感を覚えます。ネットショッピングをするならアマゾンで買った方が損をしないと消費者は考えるもの。さらにアマゾンのプライム会員のサービスでは、アマゾンビデオでドラマや映画が見放題であったり、プライムミュージックで配信されている音楽は聴き放題という、他のECモールではできない独自のサービスを展開しており、物流以外でもユーザーを引きつける力があります。こういったサービスの広さにより、アマゾンはユーザーが増え続けていることは間違いないでしょう。

商品によっては配送料無料では、配送コスト的に赤字になるのでは?と思える商品もあります。しかし、お客様(有料会員)が増えることで長期的に成功するということに繋がる、と考えているのでしょう。

さらにアマゾン・マーケットプレイスでは、中古品を含む外部の商品を販売しています。中古品などではアマゾンの商品よりも低価格になることもあり、お客様はアマゾンではなく外部の商品を購入する可能性も出てきます。通常の店舗販売では自分のお店に他店の商品を置くなどといった発想はないもの。そこをアマゾンではあえて行っているのです。しかし、アマゾンはお客様が比較検討する商品は多い方がいい、という考えでそういった手法を導入しています。これによって消費者は選択肢が多いアマゾンのサイトをのぞく人が増え、購入につながるという好循環を得ているのです。現に長期的な展望は、現在のアマゾンの成功をみれば一目瞭然でしょう。

もともと世界最大のブックストアを目標としていたアマゾンですが、現在では書籍のほか、DVDやCD、おもちゃ、スポーツ用品、食品、家電、美容・健康用品、ファッションなど、日用品からファッションまでさまざまな商品を購入することができます。豊富な品ぞろえであり、商品によっては低価格、さらに他の商品と比較検討して購入することができ、送料が無料。これだけのメリットがあれば、顧客も増え、出荷量も増えるというものです。

顧客を大事にするアマゾン

アマゾンが成功しているのは、顧客を一番に考えているからです。それはサイトを見ても分かること。通常のサイトは、商品を並べ、魅力を述べているというものですが、アマゾンのサイトでは、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」といった製品のレコメンド表示がされています。購買履歴や閲覧履歴を見ることで、他の商品にも目がいきますし、他の人の買ったものということで、安心感も得られます。アマゾンのレコンメンド機能はECモールの中でも優秀と評判です。

さらにカスタマー・レビューでは、購入者による商品についての正直な感想を読むことが可能です。企業からのメッセージは良いことしか言わないことも多く、信頼性に欠ける反面、実際に商品を購入し使用した人の意見を聞くことができるという点は、ありがたく、参考になるものです。そういった取り組みをするアマゾンに対する信頼度も高まるというものです。

物流の仕組みを構築するのも、お客様にスムーズに早く届けたいためであり、送料無料にしているのもお客様に負担がかからないようにするためです。すべてお客様の立場に立ったシステムを考案し、実現していることが成功につながっていると考えられます。

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