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すべての人が活躍する物流センター ~西友の取り組み~
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「物流女子応援企画 企業インタビュー」と題し、合同会社西友の三郷物流センターで、副センター長を務められている、藤堂こずえさんにお話をお伺いしました。
物流は扇の要である
藤堂さん 西友は企業理念として、『お客さまに低価格で価値あるお買物の機会を提供し、より豊かな生活の実現に寄与することを目指しています』と掲げています。 これを実践するためにEvery Day Low Price という、特売期間を設けず、年間通じて低価格で販売する、という戦略をとっています。
Every Day Low Priceを実現するためには、Every Day Low Costの実現が不可欠です。そのために様々な部署での取組みや施策が日々行われていますが、その中で『物流』が果たす役割は非常に大きいと考えています。
物流オペレーションを管理してコストをコントロールするだけでなく、いかに必要な時に、必要なだけ、品質を確保しながら、店舗へ商品を配送し、お客様に届けて満足をしていただくか。それは物流なくしては実現できません。
弊社CEOからも、『物流は扇の要』と常日頃から言われています。
すべての人を尊重する
―ウォルマートのカルチャーとして『すべての人を尊重する』というのがあるそうです。そのカルチャーが、働く人達への教育・昇進システムにも垣間見ることが出来ます。
藤堂さん 三郷センターでは直接雇用と派遣社員合わせて約600名が働いています。
西友では2010年から全国12か所の物流センターの構内作業をアウトソーシングから直接雇用へ切り替え、自社の従業員(アソシエイト)に対して研修機会や、様々な業務にチャレンジする機会を提供するなど『人財育成』を強化しています。
また他の部門と協力してお客様に商品をお届けするまでのプロセスを担い、その役割を一人ひとりが理解することで、より目的意識を持ちオペレーションが展開できるとともに、ノウハウを確立し、引き継いでいけることも大きな強みとなっています。
福利厚生面も充実しており、正社員とメイト社員(時間給社員)ともに育休は最大3年取得可能、産後は育児のための有給休暇取得や時短勤務が男女ともにできるなど、働きやすい環境が整っています。
キャリアアップを目指す女性に一言「リミッターをかけない」
―キャリアアップを目指す女性に一言、お願いできますでしょうか。
藤堂さん 「自分でリミッターをかけないでほしい」です。
自分にはできないと思わず、何ができるか考えてチャレンジしてほしいです。自分の意欲を発言していくことで初めて「こんなことをやりたかったのか」と周りが理解し、サポートしてくれます。
自分の能力やスキルを伸ばすチャンスを掴むためにも、自分が出来ることの枠を自分で狭めないで欲しいと思います。
―女性としてのハンディキャップを感じたことはありますか?また男性社員のマネジメントでやりにくさを感じたことはありますか?
藤堂さん 女性だからハンディがあったというのは、これまであまり感じたことはありません。また事前に想像していたようなマネジメントのやりにくさはなかったです。
―これから物流業界で働いてみたいと思っている女性に伝えたいことを教えてください。
藤堂さん お店に商品が当たり前に並ぶ。当たり前のことが当たり前にできるかどうかの生命線を担っているのが、『物流』だと思っています。そういった意味でも非常に責任とやりがいがあると思います。物流はフィジカルな作業だけではなく、品質管理・業務量の予測や計画から、働く人の心のケアまで幅広いスキルや能力が必要で、色んな方が活躍できます。一般的に思われている以上に女性も活躍できるチャンスがある業界ですので、ぜひ多くの方に挑戦していただければと思います。
女性も男性もすべての方が活躍し得る物流業界。その活躍の場であるには働きやすい職場環境づくりや自分で自分の枠を設けないということが大切であることを強く感じました。藤堂さん、インタビューにご協力いただきまして、誠にありがとうございました!
藤堂こずえさんプロフィール
2002年、西友と米国ウォルマートの提携開始時に、サプライチェーン・マネジメント部門の通訳として物流に携わる。 通訳の業務を通して、サプライチェーン・マネジメントの幅広さ、物流の奥深さに魅力を感じ、実務へ転身。品質管理業務、 昭島センターオペレーション管理、仙台センター長、本部SCMシステムダイレクターを経て、現在三郷センターの副センター長を務めている。