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物流業界におけるシェアリング・エコノミーとは
所持する時代からシェアする時代へ
昨今では、カーシェアリングや民泊、自転車シェアリング、ルームシェアなど、「自分以外の誰かと、財産やスペース、時間などをシェアする」という考え方が広まってきています。 「断捨離」に代表される、シンプルで物を多く持たない暮らしに注目が集まる中、「多くの物を所持する」ことよりも、「効率よく必要なときに必要な分だけ利用する」という方法に魅力を感じる方が増えているということでしょう。
物流業界においても、このようなシェアリングの波が起こっています。倉庫の移転・増築を検討している方や、物流アウトソーシングに興味を持たれている方は、一度「シェア」という観点から考えてみてはいかがでしょうか。
シェアリング・エコノミーとは?
そもそも、シェアリング・エコノミーとは、個人の持っている余分な財産を、それを欲している人にシェアするという考え方です。この場合のシェアは、「個人から個人」に対するものですが、このような個人から個人へのシェアは、うまくマッチングするのが難しいという問題点があります。
そこで、Aを所持している人とAを欲している人がうまく出会うために、AからZまでを取りそろえた企業が間に入るのが便利です。探しているものがAであってもBであっても、こうした企業のサービスを利用すればすぐにシェアしてくれる相手を見つけることができるからです。
このようなサービスの代表例として、東京のほか、世界632都市(2017年8月現在)で利用可能なUberが挙げられます。Uberは、登録しているドライバーによる送迎が簡単に利用できるサービスです。ドライバー希望者はUberに登録して余暇に自分の車で収入を得ることができますし、利用者はUberにアクセスすることで、使いたいときに使いたいタイプの車を配車してもらうことができるのです。
そのほか、人気レストランの食事をデリバリーしてもらえるUberEATSや、旅先での宿泊場所やユニークな体験の提供を仲介するAirbnb、「1時間以内のお届け」が魅力のPostmatesなど、個人と個人のやりとりを仲介してくれるサービスを行う企業が海外を中心に増加しています。
また、日本でも、ショップカウンターや軒先ビジネスなど、レンタルスペースのシェアリング、貸し会議室やコワーキングスペースといったビジネススペースのシェアなどが多く利用されるようになりました。
物流業界でのシェアリング・エコノミー
倉庫や運輸分野においても、必要なときに必要な分だけ利用できるシェアリング・エコノミーは非常に便利です。
物流業界において、サービスを提供したい方と、サービスを必要としている方のマッチングを行っている企業をご紹介します。まずは、2つの倉庫のマッチングサービスをご紹介します。
「souco」倉庫と物流網のマーケットプレイス
倉庫を持っている方が空き状況をサイトに登録し、ユーザーは必要な倉庫をsoucoと契約することで簡単に利用することができます。
「アイロジ」荷主と倉庫の無料紹介マッチングサービス
倉庫を探している方の条件をヒアリングした上で最適な倉庫をマッチングする弊社サービスです。手数料無料で、必要な倉庫を必要なときにすぐに見つけて利用することができます。
次に、運輸業界においてシェアリングサービスを行っている企業です。法人向けだけでなく、個人向けの配送サービスを行う企業も増えつつあります。
Amazon Flex
一般の方が、Amazon商品を配達するサービスです。Amazon本社のあるシアトルで試験的にスタートしたサービスですが、日本でも、Amazonをはじめとした通販サービスの広がりによる宅配便業界への負担増が問題になっています。一般の方が配達を代行することで、こうした負担を軽減し、仕事のあっせんにも役立つサービスです。
ハコベル
ネット上で配送業者を簡単に手配できる日本のサービスです。マッチングまでのスピード感と安さをセールスポイントにしています。
MOVO
特に法人の物流やまとまった量のあるトラックでの配送にメリットが大きい、法人向け運送会社マッチングサービスです。価格の安さとスピード感、10分単位で指定が可能な到着時間指定サービス、24時間対応などの高いサービスが魅力です。
LINE MAN
コミュニケーションアプリである「LINE」の付帯サービスとしてタイにてスタートしました。アプリをインストールすることで、デリバリーサービスや配送サービスなどを必要なときに気軽に利用することができます。このLINE MANのサービスが日本で始まるのか楽しみなところです。
物流業界におけるシェアリングの将来
現状、物流業界においては、運輸サービスにおけるシェアリングが広がりつつあり、多くの企業や一般の方に利用されています。こうしたシェアリングの波は、今後、運輸サービスだけでなく、倉庫のシェアリングなど、幅広い分野で広がっていくと考えられます。
弊社の運営している「アイロジ」は、こうした流れに先駆けて、「余っている倉庫スペース」と、「倉庫を必要とする荷主様」をマッチングするサービスです。
倉庫を自社で持つリスクをかかえずに、必要なときだけ利用できるシェアリングサービスで、より効率のよい企業運営を目指してみてはいかがでしょうか。