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問題が起きてからではもう遅い。食品業界の安全対策はどうするべき?
食品製造業のヒヤリ・ハットを見逃していませんか?
食品製造業に携わっている人であれば、安全対策は第一に考えることが当然だと思いますが、特に食品物流に関してはより一層注意と対策が必要です。
その一方で街を歩いていると、パーキングエリアで冷凍・冷蔵車がエンジンを停止して休憩している状況、冷蔵・冷凍宅配車が配達のために扉を開放したままの状態などをよく見かけます。
日頃は何となく見過ごしている光景ですが、近年の「食の安全」という面では見過ごしてはいけない非常に大きな問題ではないでしょうか。
安全や品質はブランドに直結する
近年製品の保存、物流プロセスのアウトソーシングが盛んになり、製品が工場から出荷された時点で責任が終わったと理解している食品製造事業者を見かけますが、顧客の手許に届くまでの管理が必要です。 倉庫は単なる物置ではありません。
組織の資源を投入し付加価値をあげた最終製品を、環境や人為的ミスによる異物混入などから防ぐ重要な場所です。もちろん倉庫内での安全対策だけでなく、お客様へ納品されるまでの物流プロセスを食品メーカーはしっかりと把握しておくべきです。最近ではRFIDタグで配送中の商品温度まで管理できるシステムも開発されており、製造から納品まで一貫した安全対策が求められています。
弊社でも取り扱いのある、出荷検品用のLEDコンベアなどは食品関連企業から多々引き合いがあります。異物の混入をLEDライトを使い目視でも簡単に発見できるシステムです。
本当に大丈夫?委託先業者の管理方法をチェック
最近はコスト削減、業務効率化の点などから物流部門を別会社化や専門業者へ委託している会社が多くなりましたが、専門の3PL業者へ委託したとしても安全対策は必須です。例えば製品の受け渡し及び保管に関する要求事項は明確にすることや、 アウトソース先従業員への食品安全教育も大切です。
食品製造事業者は自社製品が安全にお客様に届けるための要求事項を明確にして委託業者に要求し、双方が合意の記録を残すことが必要です。 この記録を基に要求事項に適合しているかをチェックすることにより監査が有効になります。
安全教育に関して言えば商品出荷時に使用するかご台車の塗装を亜鉛メッキにし、塗装が段ボールにつかないようにするなど、現場で使う備品管理まで要求する会社も増えています。
その他にも、倉庫で発生した廃棄製品の廃棄方法もしっかりと管理しておかないと以前あった廃棄食品横流し事件のようなリスクもあります。食品だけでなく商品出荷用に使われるパレットに会社名が入ったまま不法投棄され、会社へクレームが入ったという実例もあります。特に食品メーカーはブランディング、企業としての信頼感が重要視されるのでこういった細かい部分まで十分に教育していく必要があります。
弊社でも取り扱いのある、出荷検品用のLEDコンベアなどは食品関連企業から多々引き合いがあります。異物の混入をLEDライトを使い目視でも簡単に発見できるシステムです。
1度ですべてを失うことも。自社の出荷検品システムの見直しを。
日本の安全に関する環境が大きく変化している今日、食品の倉庫・物流プロセスは、製品の変質に関してのみでなく、テロや悪戯等の悪意の食品安全ハザード混入を防ぐ大切なプロセスであることの認識が必要です。
SNSが急速に普及している昨今、BtoCで販売している食品メーカーは特に1度でも商品に異物混入や不具合があれば瞬く間に拡散されてしまいます。
もし現在自社の出荷検品システムや製造ラインに関して全く状況を把握できていない責任者の方がいらっしゃるようでしたら、是非この機会に一度見直しをしてみては如何でしょうか。