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BEAMSインタビュー 物流IoT最前線~BEAMSの今とこれから~【後編】

BEAMSインタビュー 物流IoT最前線~BEAMSの今とこれから~【後編】

株式会社ビームス・ホールディングス ロジスティクス本部 副部長 竹川誠氏インタビュー

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ビームス物流センター

EC事業ついて

ECでの販売チャネルを教えてください

BEAMS公式オンラインショップを運営する他、ZOZOTOWN・amazonなど、9のECモールに出店しています。年々、売り上げ比率も上がっていて、強化している販売チャネルです。

ECと店舗の在庫も全て同じ拠点で在庫管理し、出荷されているのですか?

はい。2016年5月に自社オンラインショップのEC物流を内製化したタイミングで、店舗の売上補充在庫とEC販売用在庫を一元化し、同じ拠点での在庫管理を開始しました。通常、ECでは欠品を発生させないよう、EC用の在庫と、店舗用の在庫をそれぞれで管理する方法が一般的ですが、それぞれの管理となると、どうしても在庫の補充など、横持が必要になり作業が増えますし、保管スペースも広がります。RFIDによって、EC在庫=センター在庫として、在庫共有化できるレベルにまで在庫精度を上げることができたことで、従来の保管状況のまま、追加の作業を発生させずに運用することができています。また、売上の面でも、在庫補充によるタイムラグが発生せず、EC在庫を潤沢に確保できる為、SOLDOUT表示が減ったことで売上増に繋げることができました。

ECに関する梱包・出荷などで工夫されている点、気を使っている点などありますか?

物流部門では、BEAMS公式オンラインショップのEC物流を内製化すると決めたとき、『お客様の満足度を上げる物流。』をテーマに置きました。内製化によって、物流部門から直にお客様へ商品をお送りするわけですから、店舗と同様にお客様目線で物流を行おうとスタッフ皆で話し合いました。緩衝材はゴミになってしまうので、最小限に減らすにはどうすればよいか、到着後の荷姿を綺麗に整えるには何が必要かなど、お客様の立場から逆算してシステム全体を作っていきました。

例えば、EC用の梱包ケースは、オリジナルのものを一から製作し、このケースは、緩衝材を入れなくても良く、資材の節約、環境にもやさしい、さらにBEAMSで買い物をしたという満足感も感じて頂けるものにしました。また、シーズンの初めには、ECで購入して頂いたお客様へもシーズンカタログを発送しているのですが、外部委託していた時は、期間中に複数回お買い上げ頂いた場合、その都度カタログを入れて発送していて、お客様に同じカタログが何度も届いてしまうという状況でした。内製化後は、WMS内で前回購入日を管理して、複数回カタログが発送されないようシステムで制御しています。お客様目線、満足度を上げる物流が、まだまだゴールではありませんが構築できたかなと思っています。

ビームス物流センター ビームス物流センター

自社配送について

物流センターにビームスロゴが入ったオレンジのトラックがありましたが、自社での配送も行っているのでしょうか。

2tトラック8台を走らせ、原宿のヘッドオフィスを含む、東京都近郊約50店舗にルート配送しています。納品時間の安定と荷受け・荷渡しの負担軽減など、店舗サービスの一環として行っているのですが、配送料の高騰が続いている現在では、コスト面でも非常に大きなメリットが出ています。

ビームス物流センター

今後の展望・進化

今後、業務効率改善だけでなく、RFIDを活用した新たなサービスもできるかと思いますが、何か検討されている活用方法などはありますか?

お客様が手に取られた商品の情報を、サイネージに表示して、コーディネート提案などの販売補助ツールにできないか、購入希望商品の在庫位置をリアル表示してセルフレジに誘引できないか、など、いろいろ考えましたが、今のところ、技術的にもそうですし、コンテンツを作成などもハードルが高そうです。店舗での活用よりも、RFIDの技術はマテハン機器との相性がとても良いと感じているので、やはり、物流現場での活用を拡大していきたいです。

物流業界において人手不足は無視できない問題だと思いますが、御社で感じられている影響や課題などはありますでしょうか。

人手不足に関しては、大きな課題として捉えています。アルバイトやパートスタッフは、直接雇用を行っていますが、センターの立地的にスーパーやコンビニ、その他施設が多い地域で、ライバルが多く募集をかけてもなかなか集めることができません。

現在は、派遣会社数社に依頼し、業務全体の3分の1を派遣スタッフに頼っている状況です。アルバイトやパートスタッフと違い、派遣スタッフは固定化が難しく、教育に時間を割くことができないので、業務幅が限られます。ですので、現行の業務をより簡素化し、直ぐに覚えられる作業・熟練度を必要としない作業に変換する必要があります。RFID導入によって、ある程度の簡素化はできたと思っていますが、まだまだ、マンパワーに頼る作業が多いので、引き続き簡素化を進めて、パフォーマンスを最大化したいです。

今後、ビームスが目指す物流の理想などありましたら教えてください。

物流部門の仕事は、店舗に商品をただ届ける仕事ではありません。大事なのは、いかに生産性高く、効率よく、スケジュール通りに店舗に商品を届けるか、さらに、届けた先の店舗スタッフがストレスなく在庫管理ができるか、それが一番のミッションです。

EC物流においては、直接お客様と顔を合わせない物流部門だからこそ、常にお客様の目線で考え、お客様が購入されてから、商品がお手元に届くまで、さらには、箱を開ける瞬間をイメージした物流を実践することがミッションだと考えています。

我々が、自社物流にこだわり続けているのは、物流に携わるスタッフが、BEAMSの商品が好きで、商品に思い入れがあるからこそ、お買い上げ頂いたお客様に感謝を持って仕事ができると考えているからです。人手不足や今後の課題解決として、現在、新たなマテハン機器やロボットによる自動化の検討を始めていますが、自動化された中にも、我々の強みであるヒューマンスキルを活かす部分を組み込んで、店舗スタッフの負担が軽減され、お客様満足に繋がるような物流を作りたいと思っています。「最新・最新鋭だけれど、ヒューマンスキルがすごい」が、BEAMSの目指す物流であり理想の物流です。

株式会社ビームスホールディングス
ロジスティクス本部 副部長 竹川誠氏プロフィール
1997年株式会社ビームスへ入社。2002年社内WMS構築、2004年物流改革プロジェクトに参画。2010年基幹システム刷新プロジェクトのプロジェクトリーダーを経て、2012年よりRFIDプロジェクトマネジャーとして、RFIDの全店舗展開を完結。現職にて次世代物流センター構想中。

インタビュー・構成:物流倉庫プランナーズスタッフ

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